嫌われ松子の一生 |
嫌われ松子の一生を見てきた。 その場をしのぐために、行き当たりばったりの行動を繰り返し、どんどん落ちていく姿が悲しい。 なぜこんなに痛々しいのだろう? 一つの手段が効果をを持つと、それが無効になるまで繰り返す姿。 多分それが、自分の子供の時の姿を思い出させるからだろうか。いや、少なくとも自分はそうなんですよ。 もう、それ、効果ないから お父さんを笑わせた一発芸も。 自分のカラダも、テクニックも。 一途な思いさえも。 全部、使い減りさせて、それでも誰かに縋ろうとする姿が痛々しいんだろう。 なんでそんなに他者に依存しようとするのか? あきらめろ。あきらめてしまえ。 そうすれば、楽になるから。 でも、楽になったけど。なにか足りない。 足りない分は、酒と薬で補う。 それでも足りない。 そして、その足りない部分を見つけ出したってとこで、彼女が死んでしまうって構成は、あまりにも可愛そうだった。 しかし、それ以外にオチのつけようがなかったのかもしれない。 なんつーか、抑圧しようとするものからの解放をテーマの一つにしてるような気がしたのだ。 それをテーマにすると、映画の中ででも一つの解答を示してしまうと、それが新しい抑圧になるかもしれない。だから、こうするしかなかったのだろうか?それなら仕方ないかもしれない。 しかし、なんなんだろうなぁ。彼女に感じるシンパシーは。 |
by hageota
| 2006-06-05 21:43
| 映画
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